Photo:SANKEI
2019年に45歳にして大学院に進学した、田村淳。芸能界のトップで活躍するタレントでありながら、なぜ「学び直し」に挑戦することに決めたのか。やりたいことがあってもなかなか一歩を踏み出せないという人に向けて、自らの経験をもとにアドバイスを送る。※本稿は、タレントの田村淳『大人の小学校』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。
芸能界で活躍するお笑い芸人が
なぜ大学院に進学したのか
2019年。それまで芸能界を主戦場として活動してきた僕は、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学し、「遺書」について研究することを決めました。この出来事に周囲の人々は騒然としていました。
「なんでレギュラーを何本も持っているようなお笑い芸人が、わざわざ大学院に入るんだ?」
「芸人には学問なんて必要ないんじゃないの?もっと違うことに時間を使えば?」
そんな風にいろんな意見が寄せられたことは、今もよく覚えています。
僕が「学び」に向き合うべく、大学院に行くことを決めたのは、母のがんが発覚したことがきっかけでした。小さい頃から一緒にいた母が、がんになり、そこで初めて「人はいつか必ず死ぬものなのだ」という現実を突きつけられたのです。それからというもの、漠然とではありますが、「死」というものについて、正面から見つめる時間が増えていきました。







