菊池雄星選手 Photo:SANKEI
アスリートが最高のパフォーマンスを発揮するとき、「ゾーン」と呼ばれる集中状態に入ることがある。では、その状態はどのようにして生まれるのだろうか。メジャーリーガーの菊池雄星選手は、夏の甲子園で「ゾーン」に入った体験を持つという。高度な集中状態をつくるために、私たちは何を意識すべきなのか。※本稿は、メジャーリーガーの菊池雄星『こうやって、僕は戦い続けてきた。』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。
どうすれば
ゾーンに入れるのか
「ゾーンに入る」という言葉を聞いたことがあると思います。アスリートが最高のパフォーマンスを発揮しているときの精神状態を指し、自分の思い描いた通りのプレーができる、そんな状態のことです。野球の打者が「ボールが止まって見えた」などと口にすることがありますが、これもゾーンに近い状態なのではないでしょうか。
最近では、この「ゾーン」という言葉はスポーツの世界に限らず、一般的になってきたように感じます。仕事に没頭していたら、気づけば夜になっていたとか、ゲームに夢中になっていたら、すっかり1日が終わってしまったという経験もそれに近いのかもしれません。
僕も趣味の絵画に集中していると、気づいたら1日が終わってしまったということがよくあります。また、司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』を読み入ってしまい、気づいたら朝になっていたということもありました。これらも、推測の域を超えませんが、ゾーンに近い精神状態だったのだと思います。
しかし、「どうすればゾーンに入れるのか」「実際にゾーンに入っているとき、脳波はどうなっているのか」「身体に何が起こっているのか」については、いまだにはっきりとした答えは解明されていないようです。







