プジョー、DSとの棲み分けは?
F:Bセグで相当するクルマはポロですか。ちょっと意外です。それよりもかなり大きい印象がありますね。同じグループ内のフランス車、プジョーとはどういう棲み分けになりますか?
中:Stellantisグループの中で見るとプジョーのほうが少し上になります。グループ内では「アッパーメインストリーム」という言い方をしています。さらにその上にシトロエンから独立したDSがあって、こちらはプレミアムブランドです。シトロエンは、もっと広く、もっと日常に近いところを受け持つブランドです。ですからC3は、サイズの見え方以上に、「生活の中で気軽に付き合えるクルマ」というニュアンスが強いんです。奇をてらった特別なモデルではなく、ブランドの中心に置くべき量販のBハッチ、ということになりますね。
F:一時期は「シトロエンDS」と呼んでいましたね。DS3とか。
中:はい。もともとはシトロエンの傘下にDSがあって、確かに「シトロエンDS」という呼び方をしていた時代がありました。後にスピンオフしてDSが独立したブランドになるという経緯があるので、「シトロエン」という名前の中には、もともと華やかな歴史と大衆車の歴史が同居していたわけです。いまのブランド位置で見ると、日常性や親しみやすさの側をシトロエンがより色濃く担っている形になる。その象徴的な存在がC3です。
世界販売の3分の1、C3の重さ
F:シトロエン全体の中で、C3はどのような位置づけになるのでしょう。
中:C3は今回のモデルチェンジで4代目になるのですが、かつては本当にシトロエンの主軸そのものでした。販売台数の半分以上がC3という時期もありました。今はベルランゴの存在が非常に大きいので、そこまで単純ではありませんが、それでもC3がブランドの屋台骨であることに変わりはありません。世界全体で見て、ざっくり言えばシトロエンの3分の1くらいをC3が占めている、そんなイメージです。C3はそれくらい大きな存在です。
F:3分の1ですか。かなり大きいですね。主力車種どころか、文字通りの金看板。
中:はい。C3の名前はそれくらい大きいです。単なるBセグのコンパクトハッチではなく、シトロエンというブランドがいま何を担っているのかを、一番わかりやすく表しているクルマだと思います。欧州はもちろん、新興国も含めて、シトロエンがどのように市場を広げていくか、その戦略においても重要な車種になっています。







