SCM(サプライチェーンマネジメント)のプロジェクトに初めてアサインされたときには、そのテーマに対して興味を持っていませんでした。
あるいは、流通業の店舗オペレーション変革プロジェクト、通信業のコスト削減プロジェクト、B2Bサービス企業の営業改革プロジェクトなど、いろいろなプロジェクトを経験させてもらいましたが、それらもアサインされたタイミングで自ら手を挙げて参画させてもらったことはありません。
上司から「このプロジェクトに入ってください」という指示を受けて、その通りに仕事をしていたというのが正直なところです。
しかし、今から振り返って考えると、自ら積極的に望んではいない仕事に向き合う時こそ、「仕事」というものの醍醐味を感じる瞬間だといえるように思うのです。
仕事に取り組むうちに
面白さに気づいていく
先ほど例に挙げた、SCMプロジェクトは、中国の冷凍冷蔵サプライチェーン、いわゆるコールドチェーンに関するものでした。中国市場について調査する必要がありましたが、2000年代半ばのことでしたので、コールドチェーンどころか中国におけるサプライチェーンに関する情報を取得するのもひと苦労でした。
まずは「中国 and サプライチェーン」もしくは「コールドチェーン or 冷凍 or 冷蔵」のキーワードに引っかかる本を全て買いあさって読むところからスタートし、当時のマネジャーと2人で200冊くらいを読みまくるということをやりました。
また、統計情報を探して、国会図書館やJETROの資料室などに行ったり、コンサルティングファームの調査部門に海外の統計レポートを収集してもらったり、日経テレコンなどの資料検索サービスで情報を集めて、それらから「現在の状況」と「将来の展望」を推計するための準備を整えました。
このあたりまでくると、「中国のスーパーマーケット事情」とか、「コールドチェーンにかかわる世界のプレーヤーのリスト」とか、「ハーゲンダッツの工場がどこにあって、どういう輸送基準で運搬されているのか」とか、「ケンタッキーやマクドナルドが、世界中でどのような流通網を築いているのか」とかいうことについての知識が蓄積されてきます。







