コンチネンタルGTレンジは
“スピード”からスタート

4世代は“スピード”から新型に移行。クーペのGT(3930万3000円)とオー
プンのGTCが選べる Photo:BENTLEY
ジャパンプレミアされた新型ベントレー・コンチネンタルGT&GTCスピードのステアリングを握った。これまでおよそ20年間このクルマに憧れてきた身としてはかなり興味深い瞬間だ。長年コンチネンタルGTに触れ、あらゆるメディアやイベントでその魅力を説いてきたことからも、進化の度合いは身をもって感じたいところである。
それにしてもベントレー人気はグローバルで高い。昨年の販売台数は1万3560台。過去3番目を記録している。およそ4割以上がSUVのベンテイガというのがいかにも時代を反映している。昨年エクステンデッドホイールベース(EWB)が追加されたのが人気に拍車をかけたようだ。
それはともかく、新型GTスピードである。千葉県にあるTHEMAGARIGAWA CLUBで走らせた。スーパーカーや超高級車専門ディーラーで知られる、コーンズが手がける会員制サーキットだ。
4世代目となったコンチネンタルGTレンジはご存知のように、“スピード”からスタートした。そして世界屈指のコーチビルダー“マリナー”がその後を追った。順当に行けばこのあとスタンダードのGTとGTCがリリースされるのだろう。試乗当日に本社プロジェクトリーダーのダレン氏に質問すると、「お楽しみに」とお茶を濁されてしまった。トップエンドから販売をスタートするのはマーケティング的戦略で、ブランディングでもあるだろう。スーパーカーを含め同価格帯ではパワー合戦が行われていることを鑑みれば、そんな青図を描きたくもなる。