では、「資産を増やし続けるために、働き続けるのはいいことだ」はどうでしょうか?これも基本的には悪くないように思えますが、「資産を増やし続けるために、稼ぎ続けなさい」と言われると、「それが働く目的なの?いつまでそうすればいいの?そろそろ勘弁してほしい」と思っても不思議はありません。
60代は人生の終盤ではないかもしれませんが、後半であることは確かです。どれくらいかはよくわからないにせよ、残り時間は少なくなってきています。そもそもお金は人生の手段であって、目的ではありません。当たり前のことでありながら、ともすると、手段が目的にすり替わりがちです。しかも、たいていは60代ではそれほど稼げません。60代後半で継続勤務からパート・アルバイトになる場合は、なおさらです。
「もったいない」の言葉に
込められている思いとは
「身も蓋もない」と言われそうですが、お金が手段であることを再認識するとともに、現実を直視して、本当に必要なお金の額、そして、そのお金を稼ぐ手段としての仕事にどれくらいの時間を割く価値があるのかを考えてみましょう。自分自身をお金の呪縛から解き放つのです。
さて、お金の話ばかりしていると、あちらこちらから「別にお金のためだけに働いてるわけじゃないよ」という声が聞こえてきそうです。
もっともです。仕事はお金を稼ぐ手段であると同時に、社会貢献や自己実現、社会と繋がったり、健康を維持したりする手段でもあります。働く目的としてお金を挙げる人が最も多いのは確かですが、お金のためだけに働くのかというと、それ以外の要素のほうが重要だと考える人も少なくないでしょう。さらには、「仕事は何かの手段ではなく、仕事そのものが人生の目的だ」と考える人もいるかもしれません。
お世辞半分にせよ、「まだ元気なのに、もったいない」という言葉には、これからも能力・経験を活かして活躍してほしい、貢献してほしいという思いが込められているはずです。







