一言でいえば、「立ち止まりがちなタイプ」と「行動してみるタイプ」の違いです。

 ストック型の人は、何か問題が起こると、自分を責めてしまい、気持ちが沈みがちです。

 フロー型の人は、問題が起こっても、気持ちをサッと切り替えて、次の行動へ進みます。

 かつて終身雇用・年功序列が当たり前だった時代は、「決まったレールに沿って生きる」ことが成功の近道でした。そのため、慎重で計画的なストック型の人のほうが、安定した生活を送りやすかったといえるでしょう。

 しかし、現代は価値観が多様化し、変化のスピードも増しています。そうした時代では、自由な発想ができ、気持ちを柔軟に切り替えられるフロー型の人のほうが活躍のチャンスも多く生きやすくなりました。

 もし、あなたがストック型の傾向が強いなら「完璧じゃなくても大丈夫!」「まずはやってみよう」といったフロー型の考え方を取り入れることで、もっと気楽に、前向きに毎日を過ごせるようになる可能性が高いのです。

日々のストレスを軽減する
「フロー型」の考え方

 私たちの考え方や行動には、さまざまな傾向があります。ここでは「ストック型」と「フロー型」という視点で、傾向を見てみましょう。

 ストック型とフロー型の、それぞれにメリットはあるのですが、現代はフロー型のほうがより生きやすいのは先にお話しした通りです。

 以下のリストを見ながら、自分がどちらの傾向が強いのかを振り返ってみてください。

ストック型の特徴
・落ち込むといつまでもクヨクヨしがち
・カッとなると後々何度も思い出し、怒りがなかなか収まらないことがある
・他人が得をすると自分が損した気分になることがある
・先のリスクを慎重に考える
・弱音をはかず、自分で解決しようとする
・人から勧められても、自分が納得しないとやらない
・答えが出るまで考える。深く考える力がある
・できるだけ、すべての人間関係を大切にしたい
・安定を好み、現状維持を大切にする
・失敗するくらいなら最初からやらないほうがいい
・短所を直そうと努力する
・正しくあることで人から好かれようとする

書影『落ち込まない 考えすぎない気持ちの整理術』(和田秀樹、ディスカヴァー・トゥエンティワン)『落ち込まない 考えすぎない気持ちの整理術』(和田秀樹、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

フロー型の特徴
・気晴らしがうまい。気持ちの切り替えが早い
・過去のことはあまり引きずらない
・「なんとかなるさ」と楽観的に考える
・とりあえずやってみる
・嫌なことがあったときは人に話して発散する
・周りに合わせるより、自分のペースで動く
・できないことは他人の力を借りる
・人の勧めは、とりあえず試してみる
・自分にとって心地よいかどうかで判断する
・合わない人とは無理に関わらない
・「まあ、こんなものだ」と受け流す力がある
・長所を伸ばそうとする
・人に貢献することで好かれようとする

 いかがだったでしょうか。もし、ストック型の傾向が強いなら、フロー型の考え方を取り入れると、日々のストレスを軽くできるかもしれません。自分に合ったバランスを見つけながら、取り入れられそうな部分から試してみるとよいでしょう。