AIで解決できなければ、人間の専門家へシームレスにバトンタッチ
「専門家に相談する」を選択すると、メールアプリが起動し、ここまでのやり取りの内容が記載された相談依頼メールの下書きが作成される。相談を受けた専門家が流れを把握したうえでアドバイスを行える仕組みだ。
今回はモニター利用のため実際にそれ以上進めることはしなかったが、すでにある程度整理された内容に基づいてコンサルティングが行われるため、ゼロから相談するよりも効率的に結論が導き出されるのではないかと感じた。
「専門家に相談する」を選ぶと、これまでのやり取りの経緯を記したメールが作成され、指定のアドレスに送ることで、開発元が持つプロフェッショナルのネットワークから最適な専門家のアドバイスを受けられる拡大画像表示
フリープランで「自社に合うか」を見極められる
さて、それでは、ばんそうAIで経営者の孤独は解決するのだろうか? 今回のモニター利用において、ばんそうAIで学び、相談し、決断した内容は、実際の中小企業が抱える経営課題からすれば、ごく一部の単純化されたものに過ぎないだろう。しかし、それでも短時間のうちに、かなりの知見が得られ、賛成にしても反対にしても、明確な指針が示されたことが実感できた。
これならば、日々のリアルな経営者が直面する課題に対しても、汎用生成AI以上に優れた助言者として有効な回答が得られ、孤独のかなりの部分は低減されるのではないかと思う。
また、社内の新規事業開発の担当者なども、個々のプロジェクトの舵取り役として経営者的な判断を強いられることもある。ばんそうAIは、そのような役職の人たちが企画会議などで疑問点や質問事項として指摘を受ける可能性が高い項目を、事前に洗い出し対処しておくような目的でも利用できるはずだ。
「ばんそうAI」にはフリープランも用意されており、自社にマッチするサービスかどうかをコストをかけずに見極められる。他のモニター利用者からは、ユーザーに選択を迫りすぎる、回答が詳しすぎるといったフィードバックも寄せられているようだが、このあたりは製品としての哲学に関わる部分であり、一概にネガティブとはいえないだろう。
今後は、そうしたフィードバックをもとに「相談する」モードがさらに強化され、経営日誌などパーソナライズ機能の拡充も予定されているという。実際に使いながら経営の現場に根差した要望を開発元に伝え、共に有用性を高めていく――そんな育て方ができるのも、国産の専用AIツールならではの魅力ではないだろうか。
「ばんそうAI」の料金体系。フリープランでも基本的な機能を利用でき、自社の経営判断に役立つかどうか気軽に試すことができる 拡大画像表示







