汎用AIとの違い――プロンプトのスキルに依存しない

 もちろん、ChatGPTやGeminiなどの汎用生成AIでも、プロンプト次第である程度は同様の回答を引き出せるかもしれない。しかし、そのためにはそれなりのプロンプトエンジニアリングが必要で、成果がユーザーのAIリテラシーに大きく左右されてしまう。

「ばんそうAI」のような専門特化型AIを使うメリットは、AIの使いこなし方を知らなくても一定水準以上のアウトプットが得られる点にある。チーム内で活用する際にも、特別なトレーニングなしに成果を出せることが汎用サービスとの大きな違いだ。

ChatGPTなどの汎用生成AIでも同様の質問は可能だが、淡々とした情報表示が中心で、コンサルティングという感覚は薄い。「ばんそうAI」では生成AIの扱い方を知らなくても、コンサルタントからのレポートのような回答が得られるChatGPTなどの汎用生成AIでも同様の質問は可能だが、淡々とした情報表示が中心で、コンサルティングという感覚は薄い。「ばんそうAI」では生成AIの扱い方を知らなくても、コンサルタントからのレポートのような回答が得られる 拡大画像表示

「相談する」モードで対策を練る~AIとの双方向のやり取り

「中東情勢の自動車部品メーカーへの影響」について学んだところで、次は「相談する」モードで対策を立てることにした。中東情勢の影響によって、電力・ガス・切削油・洗浄液などのコスト上昇や、樹脂・鋼材・副資材のじわじわとした値上がりが起こる可能性が高いことがわかったため、それによる粗利の大幅な低下をどう防ぐかを相談してみる。

 その結果、即効性のある単発的な施策よりも、継続的な節約を可能とする「仕組み化」を行うべきとの提言があった。迅速に意思決定するための3つのステップとして、影響額の見える化、打ち手の優先順位付け、顧客交渉と現場改善の並走が挙げられた。

「相談する」モードで、中東情勢の影響による粗利の大幅な低下を防ぐ方法を尋ねた。不確実性の中では単発的な節約ではなく「仕組み化」を行うべきとの提言と、具体的な手順が提示された「相談する」モードで、中東情勢の影響による粗利の大幅な低下を防ぐ方法を尋ねた。不確実性の中では単発的な節約ではなく「仕組み化」を行うべきとの提言と、具体的な手順が提示された 拡大画像表示
相談モードの回答の続き相談モードの回答の続き 拡大画像表示

 さらに、打ち手の優先順位を確定するために、AIの側から不足している情報について質問がなされた。それに答えたところ、今の状況を放置すると数カ月の間に粗利が大きく削られることが明らかになり、対策の優先順位が明示された。