内部進学率が高い付属高校

 中央大には、他に高校だけの付属校が2校あり、4つの付属校の募集定員を合計すると1040人になる。うち730人は高入生で、中入生が占める割合は3割と少ないのも特徴だ。高校入試の状況を見てみよう。中央大学附属は200人の募集人員に対して合計1077人が受験している。中央大学附属横浜は同じく110人に対して825人が受けた。高校入試は推薦入試の比重が高く、中学入試と比べると受験者数は半分以下となる。

 “中杉(ちゅうすぎ)”の愛称で呼ばれる中央大学杉並高等学校(東京・杉並区)は、小金井に移転した中央大学附属高校の施設を受け継いで1963年に開設された。募集人員は300人と多く、26年に1397人が受験している。一般入試は受験者数924人(男子491人、女子433人)・実倍率2.8倍、帰国生118人(男子63人、女子55人)・2.4倍、一般公募推薦355人(男子124人、女子231人)・2.5倍だった。推薦の受験者数は女子が男子の2倍というのも興味深い。

 中央大学高等学校の前身は勤労生のための夜間定時制で、1928年に最初の付属校「中央大学商業学校」として設立された。都内私立唯一の独立した定時制高校で、89年入学生から修業年限3年制に、93年には昼間定時制となっている。とはいえ、全日制と比べて始業時刻も終業時刻も1時間ほど遅い以外、そのユニークさが生かされている様子はうかがえない。理工3学部と同じ後楽園キャンパスにあり、施設も共用しているので高大連携への取り組みは見えやすい。推薦が男女各25人、一般が男女70人の合計120人を募集、25年は合わせて994人が受験した。

 最後に、付属4校の進学状況も見ておこう。25年の内部進学率は、中央大学附属高校が87%、中央大学杉並高校91%、中央大学高校89%と、いずれも9割程度を確保している。

 一方で、進学校的な雰囲気が強い中央大学附属横浜高校は69%と大きく下がる。その分、進学者数は国公立大42人(横浜国立11人以下、一橋4人、京都3人、東京と東京科学各2人など)、他の私立大53人(合格者数は明治49人、東京理科37人、上智27人、青山学院23人、慶應義塾18人、早稲田17人、立教15人)となった。ちなみに、26年の内部進学率は78%に大きく上がったものの、難関国立大への合格者数は激減している。

 国公立大と中央大にない学部・学科であれば、中央大への内部推薦権を留保したまま、併願受験をすることが可能というセーフティネットが用意されていることが大きい。また、内部推薦作業が行われる高3の12月中旬までに合否の分かる総合型選抜・学校推薦型選抜であれば、あらゆる大学に挑戦可能ともなっている。

 次回もMARCHの系列校について見てみたい。