毎日ToDoに追われているだけで、自分の人生自体は何も進歩していない気がする。1年前から何も変わっていない――そんな停滞感を抱えている人は多いだろう。『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(ダイヤモンド社)の著者・池田貴将氏は、自らも毎日「停滞をどうクリアするか」を考え続けてきたという。今回は池田氏に、「人生の停滞期」について話を伺った。(取材/ダイヤモンド社・林えり、構成・文・撮影/照宮遼子)
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1日の中でも「停滞」は何度も起きている
――『人生アップデート大全』では「停滞を突破する習慣」を紹介しています。「停滞」についての思いをお聞かせください。
池田貴将(以下、池田):停滞って実は、「停滞している時期」があるだけではなくて、「毎日少しずつ停滞の時間がある」と思うんですよね。1日の時間でも、やる気があって行動できるときもあれば、やる気はあるけどできないとき、やる気も起きないときとか。
――たしかに、1日の中でもやる気が起きない時間があります。それも停滞なんですね。
池田:はい。私は毎日この「停滞の時間」をどうやって抜けるかばかり考えています。だから、「停滞をテーマに本を書いてください」と依頼されたときに、自分がまさに課題としていることだったので、「これなら書きたい!」と思ったんです。
「停滞」が起きる原因とは?
――そもそも人はどういうときに「停滞」するのでしょうか。
池田:「やらなければいけないけど、すぐに解決できないもの」がどんどん増えていく。そして、動けなくなるのが「停滞の正体」だと思っています。
たとえば、人生って、年をとるごとに、やらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことが増えていきますよね。私は今まさに子育て中なのですが、子どもなんてまさに自動ToDo発生機ですし(笑)。親からも「自分たちがいなくなったら、この家はどうするの?」みたいに急に難しい話が出てきたりもします。
――どれも後回しにしづらいものばかりですよね。
池田:そうなんです。子どものお迎えとか、家事ぐらいであればすぐ手をつけられますが、「実家をどうする?」などは、すぐに答えが出るものでもないし、どう対処するのが正解かもわからない。でも、決めておかないといずれ必ず向き合うことになってしまう。
先延ばし対策には「最初の行動」を決めておくこと
――先延ばしにはどう対処すればいいのでしょうか?
池田:本書にも書いていますが、「できることはさっさとやってしまえばいいし、できないことはあえてやらない」というふうに割り切るのも1つの手です。
でも、いつか手をつけなければいけない問題であれば、「やるべき行動」を細分化し、ノートにまとめます。
ここで肝になるのが、「最初に何をするか」を見つけること。「最初の行動」を見つけられれば、人は行動しやすくなります。

「知っている」ではなく、「やってみる」が大切
――本書はさまざまな書籍や研究の内容をベースにされています。
池田:私は常に最新の文献や海外の原書を読み、行動を変える方法、人生を一変させるような行動原理を学び、それを共有する活動をしています。『人生アップデート大全』には、自分やクライアントが試して実際に効果があったものだけを入れています。
――学ぶだけではなく、とにかく実践が大切なんですね。
池田:そうです。「知っている」ではなく、「やってみたか」が重要なんです。私の場合、本や文献を読んで「いいな」と思ったものは、とりあえず試しています。読んで「わかった」ではなく、実際に1つでも行動してもらうことが大事なんですよね。
――本書では、66も習慣を紹介されているので、どんな状態にある人でもどこかしら刺さりそうですね。
池田:「行き詰まっている感じはあるけど、何が問題かよくわからない」という人に届いたらいいなと思っています。パラパラ開いて、なんとなく引っかかったページを読むだけでもいい。必要なところから、自分なりに取り入れてもらえたら嬉しいです。
池田貴将氏 写真:照宮遼子
(本稿は『人生アップデート大全』に関する特別投稿です)
株式会社オープンプラットフォーム代表取締役
リーダーシップおよび行動心理学の研究者。早稲田大学卒。
大学在学中に渡米し、コーチング理論を学んだ経験をもとに起業。セミナーを開催すると、たちまち「ラクにすごい結果が出た」「説明がおもしろくて理解しやすい」と企業リーダーたちの間で評判になり、ファンやリピーターが急増した。
現在はビジネスリーダー向けのスクールを主宰し、「行動を生む心理学」と「人格形成に関する知見」を統合した独自メソッドを伝えている。常に海外の最新の研究や文献を取り入れながら内容をアップデートしており、エグゼクティブやアスリートをはじめとするプロフェッショナル層から高い支持を得ている。
著書に『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(ダイヤモンド社)、『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』『図解 モチベーション大百科』(共にサンクチュアリ出版)などがある。











