日本人からも「分かる」の声が……
この投稿には、中国人だけでなく日本人からも多くのコメントが寄せられた。
中国人ユーザーからは、「自分が言いたかったことを代弁してくれた」「職場で同調圧力を感じて息苦しくなる」といった共感の声が相次いだ。なかには、自分も近いうちに日本を離れたいと考えているという人もいた。
一方、日本人からもこんな反応があった。
「私は日本生まれの日本人だけど、息苦しくて将来に希望を見いだしにくい国だと思う」
「日本では、法律が許すかどうかではなく、空気が許すかどうかで決まる」
「8年間も日本に住んでくれてありがとう。新天地で幸せに暮らしてほしい」
つまり、老沙さんの違和感は「外国人だから分からない」のではなく、日本人自身も共有している感覚だったのである。
日本社会を理解しても、なじみきれなかった
筆者が老沙さん本人に連絡を取ると、インタビューを快諾してくれた。
老沙さんは30代後半。中国・西安の出身で、大学時代は北京で過ごし、その後は深センで起業した。日本に会社の支店を設立し、のちに日本人女性と結婚した。日常的に日本社会との接点が深く、いわば「外から眺める旅行者」ではなく、生活者として日本に根を下ろしてきた人物だ。
「自分の投稿がここまで読まれるとは思っていませんでした。日本の問題を指摘しているのに、多くの日本人が理解を示してくれたことには驚きました。日本人の中にも、同じように感じている人が少なくないということだと思います」
そう話したうえで、彼はこう続けた。
「妻が日本人なので、日ごろからいろいろ教えてもらっていましたし、自分はほかの中国人より日本文化を理解しているほうだと思います。通称も使っていますし、日本社会に溶け込もうと努力もしてきました。でも、それでも完全にはなじめなかった。とても疲れました」
ただし、彼は日本を一方的に否定したいわけではないとも強調する。
「人によって考え方も生き方も違います。あくまで私自身の感覚ですし、自分に合う場所に住みたいと思うのは自然なことだと思います」







