「後攻」の必勝法

 状況をよく見てみましょう。

 注目したいのは、舞台が「正方形のテーブル」であるということ。

 正方形は上下左右が対称な形をしています。

 オセロや囲碁の盤面をイメージすると、わかりやすいでしょう。

 ここで、テーブル上のどこでもいいので「ある一点」について考えてみます。

 すると、テーブルの「中心の点」を挟んだ反対側には、「ある一点」と対になる場所がかならず存在します。

 何が言いたいかと言うと、先にコインが置かれた場所に対して、

 テーブル中央の点を挟んだ「対になる場所」

 にコインを置いていけば、後攻はかならずコインを置けます。

 ということは、やがて先攻が置ける場所がなくなります。

後攻の必勝法を阻止するには

 この前提を利用することで、先攻でもかならず勝つことができます。

 先攻は「対になる場所」に置かれ続けると負ける。

 つまり現状は、後攻が必勝。

 それなら、「対になる場所」が存在しない場所に置けばいい。

 つまり先攻は最初の1枚を、

 テーブルの中央に置けばいいのです。

 そのあとは毎回、後攻である相手がコインを置いた場所と、テーブルの中央を挟んだ「対になる場所」にコインを置いていくだけ。

 先に中心を埋めることで、それ以降は、「後攻の必勝法」を先攻が実行できるのです。

<正解>

先攻はテーブルの中央に1枚目のコインを置く

この問題から学べること

 小学生でも理解できるほどわかりやすいので、とても好きな問題です。

 答えだけ見ると「ひらめき」のように見える解決策も、状況を把握し、先を読み、別の手段を探すという過程をしっかり踏むことで、論理的に導かれたものだとわかりますね。

 後攻必勝にまず気づくこと、そして、

 その状況を逆に利用できないか考えること。

 短いながらも思考力が試される良問です。

(本稿の問題は、シリーズ最新作『もっと!! 頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』から抜粋しています。本シリーズでは同様の「読むほどに賢くなる問題」を多数紹介しています)