全体として2014年から2024年の間に約2.8倍に増え、外国人の労働者の割合は81人に1人から29人に1人にまで急増しています。

 産業分野による外国人依存度に差はあるものの、共通しているのは増え方が急激なことです。これが30年間の変化であれば納得感がありますが、10年間での変化と聞けばその急増ぶりに驚かざるを得ません。

 人口減少が継続する以上、将来にわたって同様にあるいは一層、外国人依存度が高まることが予想されます。もし外国人が増えなければ、あらゆる産業で人手不足がさらに厳しくなり、マヒ状態が起こり得るということでしょう。

高卒の就職希望者数が
大幅に減っている

 労働者不足が続く中でさまざまな対応が日本ではとられてきました。

 1つはAIやロボットの活用で減少した労働力を補うというものです。AIの発展は目覚ましく、今後どのような成果がもたらされるかについての期待は大きいと言えます。

 しかし、ホワイトカラーの分野での生産性の向上に役に立ったとしても、エッセンシャルワーカーを含むブルーカラーの分野での人員削減の効果は限定的でしょう。

 そもそも国内ではAIやロボットを開発する理系の人材不足が深刻で、他国に先を越されている可能性もあります。

 またエッセンシャルワーカーである医療や介護従事者、警察官や公務員、自衛官、運輸業界や物流業者、電気・水道・ガスなどの生活インフラの維持に関わる労働者等はそう簡単にAIやロボットで代替できません。

 介護の分野では、高齢者に対してきめ細やかに対応でき、多様な業務をこなせるロボットが生まれるでしょうか。能力的にも価格的にも簡単に製造されるはずがなく、またAIやロボットを開発、生産するための人材も新たに必要となります。さらにそれらが普及すれば、点検、補修などの人材も必要です。

 今後、国内のエッセンシャルワーカーはどのようになっていくのでしょうか。

 高校を卒業してすぐ就職する若者の多くが製造業やエッセンシャルワーカーとして働く人たちです。その中には自衛官や警察官を目指す人たちも含まれます。

 文科省の2025年3月新規高等学校卒業者の就職状況調査によれば、卒業者数は96万8303人と100万人を割り込んでおり、就職希望者は13万7843人となります。