「生き残るべくして生き残る」女子大へ

 後半はかなり攻めた表現をしている気がするが、すでに女の“子”扱いされなくなって久しい(女の子扱いされたことがあったかも怪しい)筆者としては、非常によくわかる。女子中高で“鬼のように”超絶賢い女子たちのありようを見て「アタシなんて全然だわ」とひれ伏してきた分、クォータ制のような優遇措置で底上げされることに慣れて、努力のコスパが破格に高い時代を当然と思って育ってしまう若い女子を見ていると、ハラハラしてしまう。その程度の努力でそんなに高いリターンを享受していたら伸びないぞ、潰れるぞ……と。

 私たちのかわいい後輩女子世代が、時代の底上げで持ち上げられてしまって、逆バイアスに潰されてしまうのは勘弁だ。Qさんの言うように、本当に強い女性人材になるために「逆説的だが」女子大のような環境を経験しておくというのは、それこそ生存戦略としてアリなのではないか。

 今回の調査は短期間で実施したにも関わらず、たくさんの回答をいただいた。それにしても皆さん、熱い長文をお寄せいただいたり、長尺インタビューにお付き合いいただいたりと、心から感謝を申し上げたい。さすがと言うべきか、日本有数の女子大関係者の皆さんの言葉には重みや鋭さがあり、考察も深く、いただいた回答をなかなか削ることができずに、この大作記事となってしまった。

 女子大の未来、結論としては「生き残るところは、生き残るべくして生き残る」、だろうか。女子大として存続すべき個性、継承されるべき価値はどんな形でも残っていく。女子だけの高等教育環境という無形価値から、新たな価値を創出することができるのかどうか。

 女子大か共学大かだけではない。少子化が止まらない日本において、大学がこれから生き残るためには、右にならえの都心キャンパス回帰や就活予備校化以上の、「子どもに受験を薦めたい」と思える価値創造が問われている。