それは社員がしっかりと「働きがい」を感じていることです。
目的やビジョンがなかなか共有できない会社が少なくありませんが、それは働く人が「働きがい」を感じていないからです。働きがいを感じていない人たちに、崇高な理念や高い目的、ビジョン、目標をいくら説いても馬耳東風なのです。
それでは、どうすれば働きがいを感じてもらえるでしょうか。そこで大事なのは、お客さまや働く仲間に喜んでもらえるような「行動」をしてもらうことです。
「お客さま第一で頑張りましょう」と呼びかけるだけで職場の空気は変わりません。意識改革より行動改革です。お客さま本位の小さな対応をする、環境整備を徹底する、働く仲間が喜ぶような行動をとる。言葉ではなく体を動かす。そうした具体的な「行動」を毎日続けることです。
ただし、職場の空気は簡単には変わりません。
私の知っているある会社では、「お客さまが喜ぶこと」「働く仲間が喜ぶこと」「仕事の工夫」という3つのことについて具体的な行動目標を毎月シートに書き出し、一人一人が小さな実践を積み重ねていきました。その結果、会社は本当に良くなりました。
しかしその社長も、「変化が定着するまでには3年ほどかかり、その間は抵抗勢力も出た」と話していました。正しいことを始めても、すぐに結果は出ません。簡単には変わらないことを前提に、続けることが重要です。
空気が良くない会社で挙がる
「3つのション」の課題とは?
では、良い会社になったかどうかは、何を目安に判断すればよいのか。
私がよく申し上げるのが「3つのション」と、「社風の質」という2つの観点です。
まず「3つのション」、これはコミュニケーション、モチベーション、エデュケーション(教育)についてです。
「今の職場で何が課題ですか」と尋ねたとき、リーダーや現場の社員からこれら「3つのション」に関する課題が挙がってくる間は、会社はまだ良いとはいえません。
本当に良い会社になると、これらの課題は出てこなくなるはずです。日々の仕事の中で、それが自然に実践され、問題が解決するようになるからです。







