「だらしない性格」ではなく
脳が最も楽な行動を選んでいるだけ
その理由は、人間の脳の仕組みにあります。人間の脳は、できるだけエネルギーを使わない行動を選ぶようにできています。心理学ではこれを「最小努力の法則」と呼びます。
つまり人は「帰宅してリビングでくつろぎたい」という目標を達成するために、目の前にある選択肢の中で、最も手間のかからない行動を選びます。
帰宅してから収納するまでに、カバン置き場やクローゼット、子ども部屋など複数の場所に移動しなければならないと、人は面倒に感じます。その結果、リビングに直行しソファやテーブル、はたまた床にモノを置く行動を選びやすくなるのです。
これは決して、「だらしない性格」だからではありません。人間の脳が最も楽な行動を選んでいるだけなのです。
散らかる家の子どもの動線(Before) 帰宅→洗面室で手洗い→(〈2〉〈3〉〈4〉を飛ばして)→リビングダイニングに直行 拡大画像表示
子どもの帰宅後の動きだけを上図でさらに「見える化」しました。帰宅後の動線上に(1)カバンの収納や(2)上着の収納(3)部屋着の着替えが離れていると収納作業が面倒になり、帰宅後リビングに直行することになります。結果として、カバンや上着がリビングに持ち込まれ部屋が散らかりやすくなります。
固定概念が邪魔をする
「収納は部屋ごと」が散らかる原因
収納の固定概念 拡大画像表示
散らかる家には、もうひとつの共通点があります。それは収納に関する「思い込み」です。
例えば、「夫婦の上着は寝室のクローゼットよね」「子ども服は子ども部屋にしまわないと」という固定概念。一見すると合理的ですが、実はこれが散らかる原因になることがあります。Aさんの家でも上図のように、子どもの上着は子ども部屋、夫婦の上着は寝室のクローゼットに収納していました。
しかし、収納の基本は「使う行為のそばに置く」ことです。家族全員の上着は、外出・帰宅という行為のそば=玄関の近くにまとめて収納するほうが、リビングに持ち込まれにくくなります。







