散らかるリビング Photo:COLLINO一級建築士事務所
共働きで子育てしていて時間がない!家が散らかっていて夫婦げんかが絶えない……。まさに家庭の大ピンチですが、どうしたら解決できるのでしょうか?間取り図と写真を紹介しながら、忙しくても無理なく整う、住まいづくりと片づけのヒントを紹介します。(一級建築士/模様替えアドバイザー 志鎌のり子)
散らかる家の共通点とは?
ヒントは「帰宅後の流れ」
「何度言っても、夫が片づけてくれないんです……」
都内に住むAさん(40代・会社員)は、そうため息をつきます。
夫婦と小学生の姉妹の4人家族。仕事から帰ってきた夫はカバンをリビングに置き、上着をソファにかけ、郵便物をダイニングテーブルの上にばらまいて、「あとで片づけるから」のひとこと。
そう言ったまま、その“あと”は来ません。気づけばリビングは書類やランドセル、上着であふれ、足の踏み場もない状態に。
「どうしてこんなに片づけないの?」「性格の問題なの?」
夫婦は口げんかすることもしばしばだそうです。
一級建築士/模様替えアドバイザーとして多くの家庭を見てきた私は、ある共通点に気づきました。散らかる家には、必ず“同じ行動パターン”があります。そしてその原因は、住人の性格ではなく「間取り」と「収納の配置」だということです。
Aさん宅の間取りと帰宅後の動きを図にすると、次のようになります。
散らかる家の大人の帰宅動線(Before) 帰宅→(〈1〉〈2〉〈3〉を飛ばして)→洗面室で手洗い→リビングダイニングに直行 拡大画像表示
本来であれば、帰宅→カバンを置く→上着をかける→部屋着に着替える→洗面室で手洗い→リビングダイニングへ、が理想です。しかし、夫や子どもたちの帰宅後の動きは、帰宅→洗面室で手洗い→リビングダイニングへ直行→となっていました。
そのため、カバン(子のランドセル含む)や上着、仕事の道具や郵便物などを持ったままリビングに入ります。そしてそれらはダイニングテーブルやソファ、床に「とりあえず」置かれます。その結果、リビングは次第にモノであふれていきます。
散らかる家では、帰宅後の行動がほぼ同じパターンです。では、なぜ人はこうした行動を取るのでしょうか?







