休暇明けの部下への接し方も、考え方は同じです。いきなり全開で仕事に戻るよう求める必要はありません。仕事に関する話題へ少し意識を向けさせれば、頭は自然に仕事モードへ戻っていきます。

 例えば、休みでの出来事などを雑談で話したあとに、「休み中に気になったニュースはあったか」「足元の景気をどう見るか」「あのお客さまの案件はどうなりそうか」といったことを軽く話してみる。経済情勢でも政治情勢でも、自社のテーマでもかまいません。無理に一気に走り出させるのではなく、関心を仕事へ向け直すきっかけをつくることが、リーダーや上司の役割です。

 長期休暇の使い方は、その人が仕事とどう向き合っているかを映します。リーダー自身が体をしっかり休め、家族との時間を大切にし、普段できないことに時間を使い、その一方で、普段とは違う環境から生まれる仕事の発想は大切にする。

 このバランスを持てるリーダーは、休みを休みで終わらせず、次の仕事や飛躍につながる時間にできます。優れたリーダーほど、長い休みを上手に使っています。休んでいるようで、発想の幅を広げ、ものの見方を磨いているのです。

 長い休みは、仕事を忘れるためだけにあるのではありません。次の仕事や自身の将来をより良くするための、大切な準備の時間でもあるのです。