【独占】ピーター・ティールが警告!中国の「不当な平和」と戦わない日本の危険な末路PayPal、Palantir Technologiesの共同創業者であるピーター・ティール氏

米中対立が激化し、台湾有事の足音が現実のものとして迫る中、西側諸国の足並みは決して揃っていない。「経済的結びつきが強すぎる」「戦争だけは絶対に避けなければならない」。こうした平和主義の裏側に、人類を永遠の隷属へと導く恐るべき罠が仕掛けられているとしたらどうだろうか。シリコンバレーの頂点に君臨する稀代の投資家にして思想家、ピーター・ティール氏は、現代社会が抱く「歪んだ危機感」を鋭く解剖し、中国という全体主義国家との間に横たわる「不当な平和」の正体を暴き出す。第1回第2回第3回第4回に続く、ピーター・ティール氏の熱血講義第5弾。(取材・構成/小倉健一)
※本稿は、3月6日行われた「ピーター・ティール氏 特別講演」電通ジャパン、電通総研 経済安全保障研究センター主催講演の抜粋に解説を加えたものです。

「水爆の父」エドワード・テラーが
私に熱心に話したこと

 私がスタンフォードで20歳だった頃の逸話を一つお話ししましょう。

 私はエドワード・テラー(※「水爆の父」として知られる物理学者。冷戦期に強硬な反共・核武装論を唱えた。映画「博士の異常な愛情」の主人公のモデルの一人とされる)と夕食を共にしました。数人の小さなグループで彼と食事をしたのです。

 当時、彼は80歳でした。映画「博士の異常な愛情」を私は知りませんでしたが、それはテラーに基づいたものでした。事実は小説を模倣し、小説は事実を模倣するように、テラー博士は年をとるにつれてより『博士の異常な愛情』のキャラクターのようになっていました。