日倉協では会員の声を受け、4月21日に経済産業省の「石油由来の化学品、製品等に関する情報提供フォーム」に倉庫現場でのストレッチフィルム不足に関する情報を報告。また、同日、物流倉庫振興推進議員連盟に向けた打ち合わせの中で、同事務局に対して現状および対応の必要性を説明した。
「価格の上昇を見越して出荷渋りか」疑念も
1パレットあたりに必要なストレッチフィルムはおよそ40円程度。現在は60円程度までコストが上昇している。アンケートでも68%がコスト増分を価格転嫁できていなかった。従来、ストレッチフィルム費用は荷主に転嫁していないケースが多かったが、「価格上昇分の一部は荷主にも負担していただきたい」と倉庫関係者は本音をもらす。
中東情勢が長期化することも予想され、メーカーや中間流通業者が「価格の上昇を見越して出荷を渋っているのではないか」との疑念の声も聞こえてくる。
調達難が長期化することで作業に支障
ストレッチフィルムは安全かつ効率的な倉庫作業に必須の資材であり、調達難が長期化することで作業に支障が出るおそれもあるため、日倉協では、流通に目詰まりが生じることなく、倉庫作業に必要な在庫が供給されるよう、国に販売調整を依頼することも検討している。
荷主からの入庫時に従来はパレットで入庫されていたものが、ストレッチフィルムが調達できず、バラ積みで入庫される可能性もある。手積み・手降ろしとなるとドライバーの荷役・荷待ち時間が長くなることが考えられ、そうしたケースでは国土交通省が定める「荷待ち・荷役時間の2時間ルール」の適用対象外としてほしいとの要望もある。
なお、倉庫関係者からは、「これを機に、ストレッチフィルムの使用量、使用方法を見直すべきではないか」との意見も出ている。貨物と作業員の安全担保を前提に、より薄型のタイプに切り替えることや巻く量を減らすこと、貨物によっては繰り返し使用できるゴムバンドなど代替品を活用することも考えられるという。







