もともと新しいものを考えるのが好きでしたし、海外からも進学の誘いをもらっていました。進路支援をしている方から、「海外大学も検討してみないか」と言われたこともあります。でも、日本語で学ぶだけでも大変なのに、英語で専門を学ぶのはまだ早いと思いました。地に足をつけて、まず日本で学ぼうと考えたんです。それなら日本一の環境に行きたい。そう思って東大を志しました。
「等身大で挑みたい」
ぶっつけ本番で臨んだ面接
東大の推薦入試を知ったのは、高校2年の終わりでした。成績もよく、課外活動の実績も増えてきていた頃、先生に「東大推薦に出してみたら」と言われて調べてみました。点数だけでなく、自分のやってきたことを見てもらえる。そう聞いて、すぐに興味を持ちました。一般入試はテクニックや得点で勝負する部分が大きいですが、推薦なら等身大の自分を出せる。自分を飾らずに挑戦できる場だと感じました。
志望理由書は高3の夏に書き始めました。薬学部を志望する理由、高校での研究や活動の成果、大学で学びたいこと、将来やりたいことをまとめて、1200字ほどの文章にしました。受かるためではなく、納得できるものを出したいと思いました。
書いているうちに、自分が何を目指してきたのかが整理されていった気がします。高校での研究や経験を通じて、治らない病を治す新薬研究に挑戦したいという気持ちがはっきりしました。薬学部でそれを学べる環境があるのは東大しかない。そう確信していました。
面接の練習は、ほとんどしていませんでした。自分を作りこむより、ありのまま話すほうが説得力があると思ったからです。先生に1度だけ模擬面接をお願いしましたが、当日はほとんどぶっつけ本番でした。
正直、手応えはありました。東大の推薦面接では、自分の研究を熱心に聞いてもらえて、最後には教授の方に「立て板に水のように答弁をするね」と褒められたのを覚えています。教授たちも興味を持ってくださって、議論のような形になったので、ある程度の自信はありました。







