勉強のモチベーションをどうやって維持していたのか写真はイメージです Photo:PIXTA

スマホにゲーム漬け、プログラミングに熱中……そんな高校生が、現役で東京大学理科3類(医学部)に合格した。この逆転劇を支えたのは、受験に悪とされるマイクラやテレビだった。ガリ勉タイプではない小池奏一郎さん(福井県立高志高卒)が、超難関を突破できた理由を探る。※本稿は、東大カルペ・ディエム著編、西岡壱誠監修、じゅそうけん監修『東大理3 合格の秘訣 Vol.40 2025』(笠間書院)の一部を抜粋・編集したものです。

幼少期の科学館通いが
科学好きの原動力となる

 私は幼い頃から他人を助けるのが好きだったこともあり、医者という職業は直接他人の助けになるものだということを知った小学校の頃には既に医者を目指そうと考えていました。

 最初に理3を考え始めたのは、高1の頃でした。その後いろんな大学の医学部を調べていくうちに、東京医科歯科大学(現東京科学大)のほうがいいのでは、と思ったこともあります。

 理3とどちらを目指すかしばらく悩みましたが、高3の冬くらいに理3志望で考えが固まりました。

 勉強は小学校の時からできたのですが、いじめの標的にされることも。

 クリエイティブな活動が好きで、暇な時間には工作をしたり絵を描いたりしていました。ゲームは『マインクラフト』が大好きで、小5の頃にはプログラミングを始めて、ゲーム制作にはまっていました。

 また、敦賀に「原子力の科学館あっとほうむ」という施設があり、そこに通うことで理科のセンスが身につきました。

マイクラ漬けの中学生は
やがてネット依存に陥った

 福井県立高志は中高一貫校なのですが、中学受験は塾を使わず、地頭で乗り切りました。