「インテージ キッチンダイアリー」でブルーベリーの使われ方を見ると、そのまま食べるだけではなく、ヨーグルトやスムージーなどに入れてアレンジされていました。手軽で健康によいだけではなく、アレンジレシピを楽しめることも人気の理由となっているのでしょう。
野菜で特に伸びていたのが2位のブロッコリーで17年よりも353%まで成長。24年の販売金額でも1位の枝豆に1億円差と肉薄する162億円となっています。ブロッコリーは26年度から指定野菜になることが決まっており、消費量が伸びている品目です。ただし、生鮮品は洗う・切る・下茹でするといった手間がかかり、買い物の時もかさばって運びにくいこともあります。冷凍品では手間を簡略化でき、持ち運びしやすいことから人気となっているようです。
冷凍ブロッコリーで特に人気なのが、プライベートブランド商品や大容量タイプのようにコスパを訴求するもののほか、オーガニックで安全・安心を訴求するものなどさまざま。ブロッコリーにはビタミンやミネラルなどの栄養が豊富という特徴があり、新鮮な状態で急速冷凍することで栄養価を維持しやすいのも人気の理由として挙げられます。
「インテージSCI」(編集部注/筆者が調査した、全国15歳~79歳の男女7万人の消費者の買い物データを蓄積したデータベース)から、冷凍ブロッコリーの購入金額24年対17年比を性年代別に比較すると、10~20代男性が7倍超と圧倒的でした。高たんぱく・低カロリーで筋トレ食としてよいとされていることから、普段家で料理することの限られる若年層男性からも人気となっていると考えられます。
同書より転載 拡大画像表示
タイパもコスパも優秀な冷食は
老若男女から愛される存在に
『なぜ日本人は、それを選ぶのか?データで読み解く時間とお金の使い方』(株式会社インテージ、朝日新聞出版)
冷凍食品の消費は、若年層からシニア層でも活況です。単身・共働き世帯で調理の時間をなかなか取れない生活者にとってだけではなく、加齢とともに調理の負担が重くなってきている生活者にとっても、電子レンジで温めるだけで準備できる冷凍食品は生活の支えとなっています。
とりわけ好調だったワンプレート冷食は、洗い物を減らせることから、準備だけではなく片付けの手間も削減できます。
コスパや栄養バランスにも優れていることから、「簡便化」「節約」「健康」のすべての点で魅力的な商品であるがゆえに爆発的に市場を伸ばしたと言えるでしょう。
また、冷凍ブロッコリーの好調を支えていたのは若年層男性。健康というとシニア層が重視している印象もありますが、健康から派生する体づくり・美容は若年層の関心が高い分野です。
このように、若年層からシニア層までニーズの違いを捉えながらも幅広く需要を取り込んでいくことが、市場の成長には欠かせないのではないでしょうか。







