こうした内食率の上昇を追い風として、拡大を続けているのが冷凍食品市場です。「インテージ SRI+」(編集部注/筆者が調査した、全国約6000店舗の販売実績から国内全体の売上を推計した小売店販売データ)から、市場規模のトレンドを見てみます。

 SRI+で捕捉している2017年以降のトレンドで見ると、冷凍食品の市場は24年に6471億円と17年の1.5倍にまで成長しました。

 年別ではコロナ1年目の20年に前年比111%と2桁増。コロナの感染拡大に伴う外出自粛で巣ごもり需要が拡大し、備蓄しやすい冷凍食品が人気となったと考えられます。

 内食機会が増え家事負担が重くなる中で、簡便に食事を準備できることも冷凍食品が支持された理由でしょう。

 また、冷凍食品は「手抜きではなく手間抜き」と、食事準備を効率化することで自身や家族の時間を増やすことができるとポジティブに捉えられるようになったことも、市場の追い風となりました。

摂りづらい魚介類は
冷凍食品で補う時代に

 冷凍食品は調理、農産、水産に分類されますが、規模は限られるものの17年と比べて24年に3倍を超える規模にまで成長したのが水産です。

図20 冷凍食品:市場規模トレンド同書より転載 拡大画像表示

 シーフードミックスなどの魚介類素材である冷凍水産は、「インテージ キッチンダイアリー」(編集部注/筆者が調査した、京浜・京阪神・東海の1260世帯の食卓・調理の状況を場面ごとに継続的に捉えた食卓データベース)によると、皿うどん、お好み焼き、焼きそばなど主食メニューを中心に使用されていました。

 主食メニューの具材として簡単に使用できることだけではなく、高騰する生鮮の魚よりも価格が安定していることも人気の理由として挙げられます。