“おばあちゃんの原宿”とも言われる巣鴨には、とげぬき地蔵尊や高齢者向けの商店街があり、健康・長寿・お守りなどのキーワードが連想されます。TVのバラエティ番組などへの露出も多く、高齢者のイメージが定着していますが、実際のところはどうなのでしょうか。

 図6-1は、各エリアの滞在者の性年代、ライフスタイルの構成比です。まず目につくのは男女比で、巣鴨はほぼ男女同数ですが、新橋・秋葉原はやや男性の割合が高いようです。次に年代ですが、巣鴨はやはり60歳以上の構成比が新橋や秋葉原より高いようですが、それでも全体の3割程度で、10代など若年層も決して少なくないことがわかります。

 もう少しそれぞれの街の来訪者特性を明らかにするために、ライフステージ別の構成比を見てみましょう。

 巣鴨では65歳以上のシニア層と「同居している末子が中学生以上」の“熟年世代”が3エリアでいちばん多く、イメージ通りの落ち着いた街を想像させますが、年代別での10代やライフステージでの学生の割合が、新橋・秋葉原よりかなり高いことがわかります。

新橋に集まるのは
平均年収が高い勤め人

 新橋は、駅周辺に居酒屋、立ち飲み屋、焼き鳥屋などが多く立ち並び、仕事帰りの飲み文化が根付いている印象が強い街です。SL広場のある北側、神田から西新橋にかけてのエリアはスーツにネクタイ姿の男性を見掛けることも多く、昭和レトロなビジネス街の代表格と言われています。

 図6-2は、各エリアの滞在者の職業別・世帯年収別の構成比をグラフ化したものです。まず職業をみると、会社員(一般職)や派遣・契約社員の割合は新橋と秋葉原でほぼ同じですが、会社役員・管理職や公務員・団体職員が若干新橋の方で高く、パート・アルバイトや無職はやや秋葉原で高くなっています。

図6-2 巣鴨・新橋・秋葉原エリア:職業・世帯年収(2024年7月~2025年6月、14時台)同書より転載 拡大画像表示