『部下の心を動かすリーダーがやっていること』(アスコム、上林周平著、税込1760円)拡大画像表示
リーダーが「理解する努力」をしないと
関係は深まらない
あなたは、チームのメンバーをどれだけ「理解」していますか? 性格や印象ではなく、「どんな考え方をする人なのか」「どんなときに力を発揮するのか」「何に不安を感じるのか」。
それらを、どれくらい具体的に言葉にできますか?
メンバーの考え方や価値観について聞かれてみると、意外とよくわからないというリーダーも少なくないはずです。実際に「部下が何を考えているのかわからない」という悩みを聞くことが多くあります。
私自身も、かつては部下のことなど理解せず、逆に「俺を理解してくれ」「もっと会社のことを考えてくれ」と訴えてばかりでした。
それもそのはずで、「自分はこういう人間なんです」と説明してくれる人は、あまりいないですよね。面談などで自己分析を促すこともありますが、本音で話してくれているかわからないし、そもそも自分のことを言語化して正確に説明するのは難しいものです。
そうこうしているうちに「辞めます」と言い出されたりする。「なんで? あんなに話を聞いたのに」とやりきれない気持ちになりますよね。
でも、こうした悩みが尽きないのは、部下が悪いのではなく、インサイトに辿りつくほど深い対話ができていないからなのです。繰り返しますが、部下のほうから「私はこういう価値観の人間です」と説明してくれることは滅多にありません。
だからこそ、リーダーが「理解する努力」をしなければ、関係は自然には深まりません。一見面倒に感じるかもしれませんが、このインサイトへの理解こそが、部下の行動を変えるための最短ルートです。そして、この深い理解に最も適した場が1on1の対話なのです。







