秘技「なるほど」「次からよろしく」を使いこなす

 さて、ここまでいくつかの例を出して、その傾向と対策を見てきましたが、大切なポイントは、

・回りくどい疑問形を使わず、直接的に指摘する
・具体的に、やってほしいことを伝える
・行間を読ませず、言葉を補う

 の3つです。

 これらを駆使すれば、無用な委縮を避け、チーム内の雰囲気を悪化させることが減るでしょう。

 さらに、ここに加えて、ふたつのマジックワードを活用することをお勧めします。

 ひとつめは、相手の話を受けて冒頭に使うマジックワード「なるほど」です。

「なるほどね」「うん、よくわかった」「そういうことね」などのバリエーションで活用してください。

 ここに、「ありがとう」を付け加えると、さらに感じよくなります。

「なるほどね。よく分かったよ、ありがとう」

 という具合です。

 この言葉は「あなたの話をちゃんと聞きました。内容を受け取りました」という意味になります。これを挟むことで、相手は「自分のターンはひとまず終了した」という風に捉えてくれます。

 ふたつめは、こちらからの依頼・要望を投げた上で最後に締める「次からよろしく」です。

 今回の件を責めているのではなく、あくまでも、次からの改善に期待するという未来に向けた話として終えることができます。

「また、今後も似たような仕事があると思うから、よろしくね」
「次回は今回の学びを生かして、うまくやってね」

 という風に伝えることで「今回のことは、しっかり覚えておかないといけない」という意識を持ってもらうことができるでしょう。

 忙しいときには、ついつい不機嫌な対応をしてしまうものです。

 そんな時には、自分が若手だったころに、怖かった上司のことを思い出して、「コミュニケーション上の」反面教師として、そうはならないように気を付けていきましょう。