会議の最後に「持ち帰ります」で終わり、また同じ議題が繰り返されていませんか。会議は報告の場ではなく、次の行動を決めきる場。誰が、いつまでに、何をするのか――その一言を確定できるかで、チームの速度は大きく変わります。
SNSでビジネススキルについて情報発信を行い、総フォロワー数が37万人を超え、『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった、誰でも「しごでき」になれる令和リーダーの基本を本記事で紹介します。

会議では「次のアクション」を必ず決めきる
上司になると、業務の質がガラリと変わります。
その象徴が「会議」の増加です。他部署との調整、計画策定、進捗管理……。
カレンダーは会議で埋まり、自分の作業時間は削られていく。だからこそ、この会議という時間をどう使うかで、チームの生産性は天と地ほどの差が開きます。
会議は「報告する場所」ではありません。単なる報告であれば、チャットやメールで十分です。
会議とは、「次のアクションを決めきる場所」なのです。
「持ち帰って検討」は、仕事のフリをした「先送り」である
しかし、世の中の会議では、ある言葉が免罪符のように使われています。
「いったん持ち帰ります」「別途検討します」「後日改めて相談しましょう」。
私はこれらを「決断の先送り言葉」と呼んでいます。その場で決めれば1回で終わる話を、「波風を立てたくない」「責任を取りたくない」という心理から先送りにする。
その結果、来週もまた同じメンバーで同じ議題の会議が開かれる。これこそが、チームのスピードを殺す最大の要因です。
なぜ、人は決断を先送りにするのでしょうか? それは、人間にとって「意思決定」こそが、最も脳に負荷がかかるストレスフルな作業だからです。
しかし、上司の給料には、「決断することへの対価」が含まれています。現場の実務を部下に任せた分、上司が背負うべきは「決めること」です。
上司が会議で決断から逃げれば、部下は動きようがなく、上司自身がチーム最大のボトルネックになってしまうのです。
「決められない」なら、「いつ決めるか」を決める
ルールはたった一つ。「会議の中で、次のアクション(誰が・いつまでに・何をするか)を確定させる」ことです。
もし、その場で情報が足りなくて「A案かB案か」を決められない場合はどうすればいいでしょうか?
その場合でも、「持ち帰る」のではなく、「現時点では決められない」ということを決定し、「決めるための条件」をその場で決めるのです。
×悪い例(先送り):「データが足りないね。では、この件はいったん持ち帰って検討しましょう」→誰が何をするか不明確で、ズルズルと時間が過ぎます。
○良い例(条件付き決断):「今のデータではA案かB案か判断できない。だから、来週の火曜日までに、佐藤さんがC社の見積もりを取ってきてくれ。その数字を見て、水曜日に私が決断する」
これも立派な「会議での決定」です。「誰が何をすれば、いつ決まるのか」というネクストアクションが明確になっているからです。
決裁者である上司の責任は、会議終了時に参加者全員が、次に自分が何をすべきかを明確に言える状態をつくることです。
その場で決めきる、あるいは決めるための手順を決める。
その「決断する覚悟」を持ったとき、あなたのチームのスピードは劇的に加速するはずです。
(本記事は、書籍『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』から一部を抜粋・編集し作成しました)














