BOE(イングランド銀行)が、利上げと保有国債の売却を決定した直後でもあり、英10年国債利回りが急上昇(価格は下落)しました。
国債の発行で新たな借金をするのですから、財政は悪化することが予想され、英ポンドも株価も下落しました。
米国では、しばしば債務上限問題が議論になります。債務上限とは、政府が国債発行などで借入できる金額の上限のことです。政府は議会の承認を得て、この上限を引き上げない限り、新たな借入ができず、国債の元利払いが滞る「デフォルト(債務不履行)」のリスクが生じます。
特に、2011年、2013年、2015年は、この債務上限の引き上げに関する法案がギリギリまで成立せず、米国の財政運営の混乱は、世界中の注目を集めました。
しかし、日本は借金大国なのに「日本が破綻する」とか「日本国債がデフォルトする」などというニュースは聞いたことがありません。なぜなのでしょうか。
日本政府は国内から
お金を借りている
日本の財政収支は、図2-17のとおり、赤字が続いてはいますが、赤字幅は減少し、財政はかなり改善しています。借金が多いのに、国の財政は、まったくといっていいほど悪くない状況なのです。
同書より転載 拡大画像表示
もちろん、政府の財政構造の見直しと物価高で税収が上がったことは、赤字幅減少の理由の1つではありますが、他国でも同様のことは起こり得ます。日本だけは破綻しない、と考える理由にはなりません。
日本には、他国にはない、日本特有の理由が2つあるのです。







