「これ、面接で聞いていた仕事と違うな」
最初の数週間で失望する新入社員

 よくあるのが、仕事内容に関する認識のズレです。

 面接では「企画にも関われます」「お客様への提案を通じて成長できます」と説明されていた。しかし、入社してみると、当面は電話対応、資料作成、データ入力、先輩の同行が中心だった。

 企業側からすれば、それは当然のステップです。いきなり企画や提案を任せるわけにはいきません。まずは商品知識、社内ルール、顧客対応の基本を覚えてもらう必要があります。

 ところが新入社員は、「これ、面接で聞いていた仕事と違うな……」と違和感を持ち、最初の数週間で失望してしまうケースがあるのです。

 すぐに周囲や人事へ相談できる人は、まだ解決の糸口があるかもしれません。一方で、誰に何と言えばよいのか分からない、言ったところで解決されるのか分からないと疑心暗鬼になる。その結果、本人の中で違和感だけが膨らみ、ある日突然、退職代行から会社に連絡が入るのです。

 会社側は、面接で説明した内容と実際の業務が一字一句同じである必要はありませんが、「最初の半年は何をするのか」「いつ頃から期待する業務に関われるのか」をきちんと説明していなければ、若手には“話が違う会社”に見えてしまうようなのです。

上司に悪気はないが...注意されたと傷つく
「ハラスメント感度」が高い若者世代

 もうひとつ多いのが、直属の上司や先輩との人間関係のつまずきです。例えば、入社してわりと間もなく、上司が下記のような言葉で注意するパターン。

「それ、分からない?う~ん、研修で教えられたはずだけどな……」

「まだ学生気分が抜けていないね~」

「まずは言われたことをやってみて!」

 上司側に悪気はないかもしれません。が、新入社員からすると「厳しく注意された」と感じてしまうケースもあるようです。

 新入社員にとって、最初の上司のひとことは想像以上に重く響いています。まだ会社の空気も評価基準も分からない時期に、自分が否定されたように感じると、心理的な安全感は一気に失われます。