2023年における大豆の国内需要量は356万トンで、うち納豆や醤油、味噌に使われる分(食品用)への需要は103万トンです。しかし、国産大豆の生産量は25万トンにとどまり、需要に対する国産比率は24%にすぎません。
しかも、納豆の消費量は近年増加傾向にあります。『日本食糧新聞』の記事によると、2024年時点で1世帯当たりの納豆への消費金額は4770円で10年前に比べて約1000円増加し、大豆使用量も約8万トン増えています。
需要と供給の差を埋めるべく、日本向け輸入大豆のほとんど、2023年では87%に当たる68.3万トンがコンテナで輸送されています。
輸送費用がかかっても
輸入大豆のほうが安く済む
近年の円安を受けて利点は失われつつあるものの、価格の低さも輸入大豆の優位点でした。2021年における国産大豆の価格は1キログラム当たり188.3円(農林水産省ウェブサイトより)ですが、輸入大豆の価格は114.5円にとどまっていました。
輸入運賃を追加し、国内輸送費用を高めに見積もっても輸入したほうが安くついたのです。
たとえば、輸入運賃をコンテナ1箱当たり1000ドル追加し、陸上輸送費用を1箱当たり1000ドルと仮定しても、輸入価格は125.5円となり、国産大豆との価格差は大きいままでした。
輸入価格差の大きさは商品価格にも反映されています。同じメーカーの納豆であっても国産大豆を使ったものは40グラム×3パック132円で売られていたのに対し、輸入大豆で作ったものは50グラム×3パックで94円でした。
2022年8月に実施された拓殖大学のオープンキャンパスで、国産大豆か輸入大豆かを言わず「どちらを買いますか?」と聞いた際には、受講者全員が価格の低い輸入大豆製のものに手を挙げました。
このようにコンテナ輸送は、「供給が十分にあり、価格も低い海外大豆の輸入を促進する」役割を持っているのです。
コスパだけなら圧勝の
「ばら積み輸送」
国際貿易で船を使って大豆を輸送する場合、穀物を運ぶばら積み船での輸送(ばら積み輸送)と、コンテナ船を使うコンテナ輸送とのいずれかを使用します。







