「平蜘蛛爆死伝説」は後世の創作だったのか

 松永久秀といえば、名物茶器「平蜘蛛の茶釜」を火薬で爆破し、自らも壮絶な最期を遂げた、という逸話が有名です。しかし実は、この話は一次史料には見当たりません。『信長公記』には単に「焼死した」とあるだけで、爆死については書かれていないのです。

 爆発エピソードが登場するのは、後世の軍記物『川角太閤記』であり、そのエピソードがさらに昭和以降になると、「茶釜を身体にくくりつけて爆死した」という、より派手な形へ変化していきました。

 つまり、現在広く知られている“松永久秀爆死伝説”は、後世の創作によって膨らんだものなのです。

「豊臣兄弟!」第20回より。羽柴小一郎長秀(演:仲野太賀) (C)NHK「豊臣兄弟!」第20回より。羽柴小一郎長秀(演:仲野太賀) (C)NHK
「豊臣兄弟!」第20回より。柴田勝家を総大将とする上杉攻めから離脱して勝手に帰国した羽柴秀吉(左:池松壮亮)に、織田信長(右:小栗旬)は激怒。蟄居の上死罪に処すと申し渡す (C)NHK「豊臣兄弟!」第20回より。柴田勝家を総大将とする上杉攻めから離脱して勝手に帰国した羽柴秀吉(左:池松壮亮)に、織田信長(右:小栗旬)は激怒。蟄居の上死罪に処すと申し渡す (C)NHK

 動画ではこの他、平蜘蛛はその後どうなったのかについてお話ししています。