特別な話ではなくても、写真を送り合ったり、タグ付けを頼まれたり、今何をしているのかを伝え合ったり。(雷の絵文字)リアクションでいつもリアルな反応をくれて、離れて暮らしていても、知華の毎日はいつも私の近くにありました。

 沖縄へ出発した日、その日はBeRealの通知が少し早めの時間帯に来ていました。友達との予定があり移動中だった私は、時間通りに投稿できていて、搭乗手続き前だった知華は、慌ただしくしていたようで時間に間に合っていませんでした。

「びーり頂戴!」

 そう言ってきたのが、私が知華にあげられた最後のタグ付けでした。

朝5時までの姉妹タイム

 沖縄へ行く少し前の3月11日、23時頃。
 知華からビデオ通話が入ってきました。
 通話には、インドネシアにいた父と、知華と母がすでに入っていました。
 私はちょうど帰宅したばかりで、
「お風呂に入って、髪の毛を乾かしたら入るね」
 と伝えました。

 通話では、父の仕事の話をしたり、最近あったことを話したり、いつものように何でもない話をしていました。

 2時前になると、父と母は睡魔に負けてベッドへ。

 そこからが、いつもの姉妹タイムでした。笑

 姉妹タイムは、いつも両親が寝てからです。

 最近あった少し嫌だった出来事、恋バナ、テストの話、アメリカの大学の話、将来やりたい仕事の話、初任給で何を両親にプレゼントしようかという話。

 私たちは、そういうことを夜な夜なよく話していました。

 次の日、お互いに早い予定があったにもかかわらず、その日も朝の5時までビデオ通話をしていました。

 美容院の予約があと数時間後に控えていた知華は、もう決めたはずなのに、最後の最後まで髪色を悩んでいました。

 一方で私は、家でセルフネイルをしていて、一本ずつデザインをどうするか悩んでいました。

 知華は髪色の候補を送ってきて、私はネイルの途中経過を見せる。
「これどう思う?」
「こっちの方がよくない?」
「でもこっちも可愛いよね」

 そんな会話をしながら、お互いに悩んで、お互いのことを決め合っていました。