ライフスタイルの専門家は、睡眠改善にはメラトニンサプリ(編集部注/メラトニンは脳内の松果体で分泌されるホルモンの一種で、体内時計や睡眠・覚醒のリズムを調整するとされ、俗に「睡眠ホルモン」と呼ばれている)を摂取するようにとよく助言する。しかし、2022年のメタ分析では、メラトニンは成人には効果がないらしいことがわかった。不眠症の子どもや思春期の若者にとってメラトニンは早く入眠するのに役立ち、睡眠時間を長くする可能性がある。しかし、不快な副作用があるかもしれない。
というのは、デンマークの研究者たちが副作用の症状として頭痛、吐き気、皮膚の炎症、気分の変動、疲労感、めまいなどがあることを明らかにしたからである。2023年には、身体疾患を持つ人々が使用する場合は、その副作用や未知の悪影響の可能性を踏まえ、メラトニンは無害なサプリメントではなく、薬品として扱うべきだと結論づけられている。
メラトニン使用前には必ず医師に相談すべきである。不眠症の標準的な治療法とは決して言えないからだ。特定の睡眠問題にメラトニンが役立つ可能性はあるが、医療専門家の指導を常に仰ぐべきである。
牛乳やバナナの睡眠への影響は
現時点では証明されていない
特定の食べ物や飲み物はどうだろう?最近の体系的な調査では、牛乳を飲むと客観的および主観的な睡眠の質に若干のプラス効果があるとされている。しかし、この牛乳と睡眠についての研究は被験者が比較的少なかった。研究者によると、夜に発酵乳を飲むのもいいが、効果は小さいという。バナナが睡眠に与える影響については、バナナを食べたグループは睡眠問題が減少したという怪しげな研究が1件あるが、減少の程度は曖昧で、それ以上の言及事項はない。
別の研究では被験者が就寝1時間前にキウイを2個食べると主観的な睡眠の質が改善し、睡眠時間が長くなったという。しかし、この研究には、キウイの生産・販売会社であるゼスプリがスポンサーであるという欠陥があった。キウイが云々は疑ってみた方がよいのでは?







