ズバリ、「学びを楽しんでいること」です。

 仕事も受験勉強も「楽しむ」という要素が全くない場合、大きな飛躍は期待できないのではないでしょうか? 学びとは「知らないことを知る」「できないことができるようになる」という、本来は楽しいものであるはずです。

「○月までに成績を上げなければダメだ」「○○中に合格しなければ意味がない」といった過度のプレッシャーがないのは、実に大事なこと。子どもが大好きな歴史を勉強している時に、「そんなとこまで勉強しても試験には出ないでしょ。算数をやりさない」と好奇心を潰すようなことは、入試直前は別として、できるだけ言わないようにしてあげたいものです。

 好きなことばかり勉強していると損しているように感じる場面もありますが、脳のスペックを上げているという効果もあるはずです。

自分自身で成長を実感できれば
「楽しさ」につながる

「また練習か。嫌だな」

「早く終わらないかな」

「またコーチに叱られるかも」――。

 例えば、中高時代の部活動の練習を否定的に捉えてやっていたら、決してスキルが上達することはありません。ここで、部活に例えるのは、中学受験も「絶対にやらなくてはいけないものではない」「明日からでもやめようと思えばやめられる」ものだからです。

 だからこそ、効果の高い学習を継続していくには、「楽しむ」という要素が必要不可欠です。

 では、どういう生徒が「楽しんで」勉強しているでしょうか?

 それは、「やればできる」という経験をたくさん積んでいる生徒です。その生徒たちは、できた喜びでますます努力を続けるので、さらに成績が伸びていくという好循環になっています。

「同じ塾に通って、同じことを学んでいるのに成績に差がつくのはなぜか?」の答えが、この好循環にあると私は思っています。

「地頭が良い」と言われることもあるのですが(その要素は皆無とは言えませんが)、子ども自身が楽しんでいるかどうかという部分は非常に大きいと実感しています。