相手が見せてくれる笑顔が10点に近ければ近いほど、目元まで動いて笑顔が大きいほど、「本物の笑顔」の可能性が高い。逆に、笑顔が小さく、2点とか3点くらいにしか当てはまらないと思うのなら、「これは苦笑いなのかも?」「これは追従笑いでは?」と疑ったほうが勘違いを防ぐことができます。

目元まで動く笑顔のほうが
本物と判断されやすい

 ロンドン大学のエヴァ・クルムフーバー氏らは、27人の大学生に、ジョークやユーモラスな映像によって自然に引き出された笑顔と、意図的に作られた笑顔の映像を見てもらい、そのときの顔面筋の反応を筋電計(EMG)で測定しました。

 その結果、目元まで大きく動く笑顔を見たときには、そうでない笑顔を見たときに比べて、参加者の頬や目元の筋肉の反応がより強く現れました。

 研究では、頬の筋肉の反応は約2倍、目元の筋肉の反応は約3倍大きくなっていました。目元まで動く笑顔のほうが、本物の笑顔として受け取られやすかったのです。

本物の笑顔は「口角」が上がり
「目じり」は垂れてシワができる

 本物の笑顔は、作り笑いに比べると大きいのです。口角は大きく上に持ち上がり、逆に目じりは大きく垂れ下がり、目じりにはシワもできます。

 ところが、作り笑いはそんなに大きくありません。口元だけで微笑を見せ、目じりがまったく下がっていないようなら、作り笑いの可能性が考えられます。

 人間関係において、自分はみんなに好かれていると勘違いしやすい人は、相手が笑顔を見せてくれたときには、口元と目じり周辺を観察してみてください。あまりに相手の笑顔が小さいのなら、本当はそれほど好意を持たれていないかもしれません。

「ああ、私のジョークはそんなにウケなかったのか」とか「ああ、そんなに私は好かれていないのね…」という事実を知らされることはちょっぴり悲しいことではありますが、おかしな勘違いをするよりはるかにマシです。

(参考文献)
Kraut, R. E., & Johnston, R. E. 1979 Social and emotional messages of smiling: An ethological approach. Journal of Personality and Social Psychology ,37, 1539-1553.
Krumhuber, E. G., Likowski, K. U., & Weyers, P. 2014 Facial mimicry of spontaneous and deliberate Duchenne and non-Duchenne smiles. Journal of Nonverbal Behavior ,38, 1-11.

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