
りんたちがルールを決める
土居はりんを試すように英語で話しかける。
聞き取りはできるが話せないりんに代わって、直美が流暢な英語で返す。
「この国の看護の希望、未来だ。しっかり励むように」
副院長はそれっぽいことを言って去っていく。いい加減だなあ。
たぶん、ここからまたりんたちは前途多難であろう。
いつも困り顔のりん、やたらと強気な直美、対称的なふたりである。
直美は、考えようによっては取り締まりとして、全部私たちの好きにできると前向きで、「どうせなら、この立場をうまく使ってやろうじゃない」と張り切る。
がぜんやる気になった4人は、看護婦の仕事における規則の草案を考えはじめた。
ここでセリフになっているのが、患者や家族から金品を受け取るべからず、とか、着替える場所が欲しいということ。
まあこういうことも大事ではあるが。
できた草案を医者や看病婦に周知する。備品の管理の徹底なども草案には書き込まれ、フユたちはめんどくさそうな顔になる。りんたちが規則を徹底することで看病婦たちにも仕事が増えてしまうのだ。ただ、備品の管理をちゃんとやれば、あとあと楽になる。直美たちのやっていることは間違ってはいない。
このような新提案は、りんたちが見習い看護婦になったときも似たようなことをやっていたと記憶する。
新しく人の上に立ったときまずは新しいルールに塗り替えること。これには一長一短あるとはいえ、フユもヨシ(明星真由美)もツヤ(東野絢香)もすでにりんたちに好意的なので、殺伐とはしない。
りんたちの影響力は大きくなっていた。
直美は、木村(前野朋哉)に「(看護婦は医者の)部下ではありませんので」と強い目ヂカラで言い含める。その強さに押し切られる木村。1回立ち上がり、また座って話を聞く、直美と木村の心理的力学を動きで見事に表現していた。
前野朋哉のリアクションに救われる。現代口語調というのか、言葉を省くことも多い脚本なので、身体表現で補足してくれると状況がわかりやすい。







