それから気象や標高、土地の利用状況、道路の有無、クマの出没傾向に大きく関係するドングリの豊凶情報など、過去の遭遇記録を含めた約130に上るデータをAIに学習させ、試行錯誤を繰り返して「人とクマが交わる場所」を導き出していきました。
リスクを可視化した
AI予測マップとは
このAI予測マップは、人の居住エリアを対象にしていて、1㎞四方ごとにクマとの遭遇確率を「非常に高い」「高い」「やや高い」「可能性あり」「低い」の5段階で色分けして示しています。〇の色が濃いほど、遭遇率が高くなります。クマの生息域であり、普段は人があまりいない山奥は対象外です。
2021~2022年度の秋田県の遭遇情報をもとに2023年のAI予測をテストしてみると、その正答率は6割超え。高い精度が証明されました。
2025年は再び深刻な人身被害が相次ぐなか、この年の秋に「クマ遭遇AI予測マップ」をウェブサイトで一般公開しました。現在では秋田県に加え、札幌市、宮城県、東京都など全国各地の25のマップを掲載しています。
マップに活用しているAIには、自治体ごとの情報を学習させています。
遭遇リスクが高いのは
山と川に挟まれた場所
予測を通して見えてきたクマと遭遇しやすい場所は、まず河川敷。山のほうからつながっている川沿いのやぶは、遭遇リスクが高い傾向にあります。
秋田県のクマ遭遇AI予測マップ。濃い色の線は河川を示す。遭遇確率が「非常に高い」とされるエリアでも、特に川沿いで実際の遭遇があったことがわかる。 出所:『超危険!最恐クマのすべて』より 拡大画像表示







