運転免許制度のおかげで
事故を起こさない抑止力
運転免許を持つ人は、少なくとも一度は交通法規を勉強しています。しかし、運転免許を持たない人は、法規を知る由もない。安全のために二段階右折が必要なことや、一時停止せずに車道から歩道に移動する行為は危ないことを理解していません。
また、運転免許が必要な乗り物は、どの車種で違反をしても点数が加算されます。大型トラックで仕事をしている人が原付バイクで違反しても点数は加算され、大型トラックの運転ができなくなり仕事ができません。もちろん、原付バイクも普通車も運転できませんから非常に不便な生活を強いられます。運転免許制度という仕組みは、事故を起こさないための抑止力があるのです。しかし、無免許で運転できてしまう乗り物にはそうした抑止力が働きません。
2つ目は、ヘルメット着用についてです。筆者の話をさせてもらうと、1979年に16歳で原付運転免許を取得しました。当時はまだ原付バイクはヘルメットを被らなくてもいい時代です。最初のころはノーヘルで乗っていましたが、さすがにこれは危ないなと思い、ヘルメットを被るようになりました。
ある時、四輪車に引っかけられる事故に遭い、高校は4年行くことになりましたが命は助かりました。ヘルメットの後頭部にはガードレールの上を滑ったキズが残っていました。ヘルメットを被っていなかったら命を落としているか、大きな障がいが残っていたことでしょう。
電動キックボードは当時の原付バイクと同じで、ヘルメットは努力義務となっています。被っている人はほとんど見かけません。この状況は、当時とは大きく異なる印象です。ヘルメットを被らないで原付バイクに乗る人も一定数いましたが、年を追う事に徐々に減り、装着率は向上していきました。
しかし、電動キックボードはヘルメットを被らず気軽に乗るのがデフォルトになっているように思えてなりません。都会を颯爽と走る姿がカッコいい、ヘルメットなんて野暮ったいものはいらない、髪型が崩れる……なんて意見すら散見されます。







