電動キックボードLuupで事故補償が減額されていた…!専門家が指摘する「2大問題点」とは?電動キックボードは構造上、危険な乗り物なのに、免許不要・ヘルメット努力義務で乗れてしまう(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 改めて筆者は、電動キックボードは構造上、危険な乗り物だと考えます。そんな危険な乗り物を、免許不要・ヘルメット努力義務で乗れてしまうこと自体が、法整備にギモンなのです。

電動キックボードは構造上
危険な乗り物では?

 少し考えれば分かることなのですが、あの小さな車輪で20km/h近くも出していれば、路面のちょっとしたデコボコでもハンドリングが取られ転びやすい。

 やや専門的な話をすると、多くの電動キックボードはフロントタイヤのアライメントのうち、キャスター角が小さく、トレールが短いので、直進安定性が弱い。さらに乗車位置は原付バイクよりも明らかに高く、転倒時は路面との距離が長いぶん衝撃も強くなります。

 また、低速走行なら安全だとは言い切れません。速度は「どのように変化するか」が大切で、たとえ100km/hから0km/hでも時間をかけてゆっくり止まれば安全です。一方、20km/hからでも壁にぶつかるように急激に0km/hになったら危険です。

交通事故が起きた場合
普通車の過失割合が増える可能性も

 さらに懸念しているのは、交通事故の際の処理について。日本では、どちらか片方の車両が完全に停止していない限り、それぞれに責任があるとされています。さらに「弱者保護」という概念が存在しています。

 例えば、普通車と電動キックボードが接触した事故で、明らかに電動キックボード側に過失があっても両車が動いていれば、普通車にもある程度の過失を負わせるため、10対0という過失割合にならないのが通常です。加えて弱者保護の概念で、普通車は過失割合を増やされる可能性があります。都会でLuupの運転を見ている人は、こうした過失割合が理不尽に感じて当然でしょう。