一方、あまりにリスクが高い仕事だったら、上司がしっかり指揮するほうが安全ですし、部下に委ねるのは酷でもあるでしょう。こうした要素は、委任のレベルを下げることになります。
なお、これら7つの要素は、常に変動します。状況によって、どの程度任せていいか、は変わるということです。
例えば、最初は委任レベルを高くして始めた仕事でも、その後リスクが増えて、委任レベルを下げる必要が出てくることもあります。
「やり方は任せる」と委ねたとしても、部下が苦戦しているようだったら、指揮命令を強めるべき場面もあるでしょう。
だからこそ、上司は任せっぱなしにしておくのではなく、定期的に部下の状況を把握しなければいけません。
そのために不可欠なのが、「部下からの定期的な報告」です。
会社で言うと、「日報」がこれに近いでしょう。
委ねると言っても、放ったらかしとは違います。
経営と現場をつなぐ
「使命=目的+任務」
3ステップ目では、「使命」と「目標系列」という概念が登場します。
「使命」とは、英語で言えば「ミッション」です。ビジネスの世界では「ミッション」のほうが馴染み深いでしょう。
経営理論では、ミッションとは「組織・個人が存在する根本的な目的・理由や社会に対する役割」、転じて「組織・個人が成長していく方向性を定める指針」といった意味です。
他にも、キリスト教における神に与えられた任務もミッション=使命です。
ここでは、軍事理論における使命=ミッション、「特定の任務や作戦を成功させるために上官が部下に示す命令・指示」「軍事行動に統一感をもたせ成果を上げる鍵」 という意味で使います。
次に、目標系列です。最終的なゴールを目的とし、そこに至る中間地点を目標とする、その目標の連なりを「目標系列」と呼びます。
例えば、富士山の頂上が目的で、3合目、4合目、5合目が目標3、目標4、目標5といったイメージです。







