「合法だから大丈夫」と
コンビニワープを繰り返す人の末路

 結論から言えば、確かに、コンビニワープそのものを直接禁止する法律はありません。

 コンビニなどの駐車場は、不特定多数の人が利用する場所です。そのため、道路交通法(以下、道交法)が定める「一般交通の用に供するその他の場所」、すなわち「人や車が自由に通行できる場所」として解釈することも可能なのです。

 しかし厳密に言えば、コンビニワープが取り締まりの対象になる場合もあります。
 
 なぜなら、コンビニなどの駐車場は私有地だからです。本来の目的に反する通行が繰り返され、施設管理者が問題視した場合は、「建造物侵入罪」(刑法130条)に問われる可能性もゼロではありません。

 また、コンビニにはクルマだけでなく、徒歩や自転車で来店する人もいます。そうした客に配慮せず、一時停止せずに車道から歩道を横切って駐車場に進入し、そのまま通り抜けると「一時不停止」として取り締まりの対象になる可能性があります。

 要するに、「その行為を直接禁止する法律がない」ことと、「違法ではない」ことは別問題なのです。「合法だから大丈夫」と思い込み、安易にコンビニワープを繰り返すドライバーは、いつか反則金や処罰などの痛い目に遭うかもしれません。

 ワープとは異なりますが、クルマの“時短運転”のダメな例として、もう一つ挙げられるのが「ショートカット右折(または左折)」です。

 道交法では右折時に「交差点の中心の内側」を必ず通るよう定めています。

コンビニワープ、ワープ左折…クルマや自転車の「ショートカット」はどこから違法?知らずにやると反則金もPhoto:PIXTA

 しかし、「少しでも早く目的地に着きたい」という意識の表れからか、交差点内で早めにハンドルを切り、中央付近を通ることなく右折するクルマを見かけます。

 左折時も同様です。道交法では「できる限り道路の左側端に沿って徐行しなければならない」と定められていますが、道路の中央線からいきなり左折し、そのまま中央車線を走っていくクルマが存在します。左折後の車線変更が面倒だからでしょう。

 これらの方法は、歩行者や自転車、周囲のクルマに接触する恐れがあり、非常に危険です。実際には時間短縮効果もほとんど期待できません。「効率よく運転したい」と思うあまり、法令に違反し、周囲の交通を危険にさらすのは本末転倒です。