タイヤのサイドウォールは“情報の宝庫”
ところで、みなさんは自分のクルマのタイヤの管理をきちんと行っていますか? タイヤはクルマに使われる部品の中で、唯一直接路面に接するもの。それだけにタイヤの状態は安全性や操縦安定性、そして走りに直結します。
今履いているタイヤに関するさまざまな情報は、タイヤの側面ゴム部分(サイドウォール)に刻印されています。
タイヤのサイズを表す数字とアルファベット Photo by A.T.
上の写真にある「195/80R15」という表記は、タイヤのサイズを表したもの。以下のような意味になります。
・80:タイヤの扁平率(タイヤ幅に対する高さの比率。単位は%)
・R:ラジアル構造
・15:リム径(ホイールの直径。単位はインチ)
タイヤには車種ごとに適したサイズがあるため、タイヤ交換の際にどのサイズを選んだらいいかわからない場合は、今履いているものと同じサイズを選んでおくと安心です。
製造年週は「末尾4ケタ」でわかる
サイドウォールの刻印は、4ケタの数字にも注目です。タイヤサイズの刻印より少し小さめの刻印を探してみてください。下の写真は私のクルマの純正タイヤであるブリヂストンのものですが、TOYO TIRESは工場コード、サイズコード、設計コードとともに11ケタまたは13ケタの英数字で表記されます。これの末尾4ケタの数字を確認してください。他のブランドもアルファベットと一緒に記されていて最後の4ケタが数字になっているものが多くなります。
アルファベットの後に書かれた4ケタの数字がタイヤの製造年週を表している Photo by A.T.
この数字は、そのタイヤの製造年週を表しています。
・下2ケタ:タイヤの製造年
上の写真だと2025年の20週目に製造されたことを表します。
ゴム製品であるタイヤは紫外線や雨・風などの影響を受けて経年劣化します。使用環境や保管状態により変わってきますが、夏タイヤの場合は使用から5年経過で専門家による点検を受けて必要なら交換、製造から10年経過したタイヤは摩耗状況に関わらず交換することを推奨しています。また、購入時もこの数字を確認し、極端に古いタイヤ(長期在庫になっていたもの)は安くても購入を避けることをおすすめします。
「▲」マークとスリップサインを見逃すな
もうひとつ忘れてはならないのが、タイヤの摩耗具合を示す印。道路運送車両の保安基準において、溝の深さが1.6mm未満になったタイヤの使用は禁止されていて、車検も通りません。
タイヤの溝には残りが1.6mmになったことを示すスリップサインがついています。そしてスリップサインがある場所は、タイヤの側面に「▲」マークで示されています。
写真中央の小さな三角形がついている場所の溝にスリップサインが設けられている
ただ、溝が1.6mmよりわずかでも残っていれば大丈夫と考えるのは早計。タイヤの溝には雨天時の排水機能をはじめ、駆動力や制動力を高めたり、操縦安定性や静粛性を向上させたりするなど、さまざまな役割があります。残り溝が減ってくると徐々にこれらの性能が落ちてきます。タイヤメーカーは残り溝が3~4mmになったら交換することを推奨しています。
ほかにもタイヤは定期的に前後輪を入れ替えるなどのローテーションを行うことで、均一に摩耗していき、長持ちさせることができます。ぜひ、タイヤにも気を配り、安全運転を心掛けてください。







