屋内トランジションという発明
そしてこの大会最大の特徴が、トランジションエリアがホール内にあることです。
普通の大会ならバイクもヘルメットも脱いだウェットも炎天下に野ざらしです。雨が降れば濡れる。晴れれば焼ける。それがこの大会では室内なのです。選手にとって、これ以上のメリットはありますまい。落ち着いて準備ができるし、観客からも見やすい。良いこと尽くめです。
とはいえ屋内ならではの悩みもある。
昨年は冷房を効かせすぎて、観客から「寒い」と言われたそうで、今年は空調をオフにしたのです。すると今度は「暑い」という声が出た。従来の炎天下での開催からすれば、ゼータク言うなという話なのですが、まあ、そこはそれ。来年は細やかな空調にも期待しましょう。
スタッフ打ち上げ会。スミマセン、何も働いていないのに飲み会だけ出ました Photo by F.Y.
選手が迷わない導線。観客が楽しめる会場設計。街の中心部を使いながらも、交通規制を含めて成立させる調整力。前日受付から競技説明会、トランジション、フィニッシュ、表彰式までが一つの流れとしてまとまっている。一朝一夕にはできることではありません。
トライアスロン大会は、華やかに見えて裏側は恐ろしく地味な調整の積み重ねです。
警察、自治体、港湾、道路、ボランティア、医療、スポンサー、地元住民。どこか一つが欠けても成立しない。サンポート高松トライアスロンは、もはや単なる地方大会ではありません。市を上げての祭典です。来年こそは観察員ではなく選手として戻ってきたいものです。
ちくしょう、肩が痛い……。
(フェルディナント・ヤマグチ)







