時代に合わせて、考え方や姿勢をアップデートする
人と関わることが心強さを生む一方で、悩みの種になることもある。頼り方、頼られ方に迷ったときはどうすればいいか――周囲の人と良好な関係を築くためのコミュニケーションや、現代社会で問題視されるハラスメントについて、肥後さんが思うことは?
肥後 過剰なパワハラは論外としても、部下や後輩をちゃんと育てようとする行為までがパワハラととらえられてしまうこともある時代です。令和を生きる人たちと、昭和、平成を生き抜いてきた人たちは、考え方がまったく違う。まずは、その前提をみんなが理解することが大切だと思います。「昔はこれが通じたんだから」と反論したところで、いまの時代には通用しません。だからこそ、時代の違いを見極めるとともに、同世代に対しても、「その発言はちょっと危ないよ」と、お互いにフォローし合える空気を作ることが必要ではないでしょうか。
僕は、初対面の相手には、天気の話程度の軽い会話はしますけど、パーソナルな部分には踏み込まない。お笑い界では、昔は、相方の頭を叩くというツッコミが当たり前にあったけど、いまではほとんど見かけなくなりました。結果、毒にも薬にもならない芸だったり、平凡なコミュニケーションで終わりがちだったりしますが、それでいいんじゃないかな。僕たちが若手の頃は、先輩芸人とよく飲みに行って、本音をぶつけ合いましたが、それは昔の話。時代に合ったルールに従うのが妥当だと僕は思います。昭和の人間としては少し寂しい気持ちもありますが、社会を担う若い人たちが心地いいのなら、古い姿勢や価値観はなくしたほうがいい。








