飢えと絶望の中で知った「生きる」ことの重み
何より辛かったのは、まともに食事ができなかったことです。配給されたサメ肉を食べていたのですが、“アンモニア臭”がキツくて本当にまずいのです。それでも食べられるだけマシでした。サメ肉にすらありつけず、栄養失調で顔が大きく腫れ上がったときは、苦しくて仕方がなかった……人間、食べることができないと、こんな姿になってしまうのかと子どもながら絶望したものです。
――『「株ノート」で60歳から1億円 92歳現役投資家リョウジさんの超★シンプル投資術』より
――『「株ノート」で60歳から1億円 92歳現役投資家リョウジさんの超★シンプル投資術』より
お金は単なる数字の羅列ではなく、自分と家族の命をつなぐためのものです。飢餓状態の中で彼が感じた絶望は、「二度とこんな思いはしたくない」という強い生存欲求に変わりました。
資産形成の目的が曖昧だと、相場の暴落時に心が折れてしまいがちですが、根底に確固たる「お金の重み」への理解があれば、一時的な損益に振り回されることはありません。
揺るぎない目的意識が投資を成功へ導く
「私は先に食べたから」と、優しい母はいつもそう嘘をつき、自分はほとんど食べず、私と兄にわずかな食事を分けてくれました。その痩せた母の背中を思い出すたびに、90歳を越えた今でも、頭が下がります。
――『「株ノート」で60歳から1億円 92歳現役投資家リョウジさんの超★シンプル投資術』より
――『「株ノート」で60歳から1億円 92歳現役投資家リョウジさんの超★シンプル投資術』より
投資テクニック以上に重要なのは、「なぜ自分はお金を稼ぎたいのか」という強烈な理由です。自分を犠牲にしてまで子どもを守ろうとした母の姿は、彼に「豊かにならなければならない」という強い決意を抱かせました。
私たちがこれから資産運用を始める際にも、「家族を守るため」「不安のない老後を過ごすため」といった、絶対に揺るがない目的を胸に刻むことが大切です。心の中に“確かな拠り所”を持つことが、長く株式投資の世界で生き残り、着実に資産を築くための最大のノウハウと言えるかもしれません。


