「サムシング・トゥ・ドリンク?」と聞かれたマイケルは、「ペリエ」とかすれそうな声で返事。飲み物とビュッフェがたくさん並んでいるのに、小さな炭酸のドリンクだけを口にするマイケルなのであった。

 パーティのはじめに挨拶などあって、日本テレビ会長から、権威ある書道家・柳田泰雲氏のお書きになった、1文字が5×3尺(1.5メートル×90センチ)くらいの大きさで4文字、4枚の立派な漢字熟語「麟鳳若尊(りんぽうじゃくそん)」のびょうぶがマイケルに贈られた。

 漢字熟語を理解できるアメリカ人などなかなかいないが、マイケルはニコニコと「サンキュー」を繰り返した。

 楽しいパーティが進むなか、マイケルがフランク・ディレオを小さな声で呼んでいる。なにかトラブルでもあったのかとそばで聞いていると、「フランク、ボクはこんなにたくさんいらないから、みんなで1枚ずつ分けて持って行きなよ」と言っている。

 なんと、先ほどの書道家の先生がお書きになられた四文字熟語のことではないか。

 もちろんのちほど、詳しく、詳しく、熟語は四文字がそろわないと意味がないことなど説明して4枚ともマイケルに持って帰ってもらったからよかったが、マイケルの優しさがこんなところで思わぬ出来事になった微笑ましくも忘れられないシーンとなった。

「ボク、こんなにいらないよ」とマイケルから思わぬ発言が……。マイケルのうしろに見えるのは、彼に贈られた4枚の「麟鳳若尊」の書画。「ボク、こんなにいらないよ」とマイケルから思わぬ発言が……。マイケルのうしろに見えるのは、彼に贈られた4枚の「麟鳳若尊」の書画。