その大阪球場の10月11日の追加公演のとき、ついに雨が降りだした。
せっかくここまで雨なしで無事過ごして来たのにと、私は神に祈った。
3万人近い超満員のお客さんがショーの開始を待っている。
スタッフ総出で、急きょ、近くのホテルから調達した大量のタオルでステージを拭いていると、みんなと同じ合羽を着たひとりの青年に気づいた。
『マイケル・ジャクソン来日秘話』(白井荘也、DU BOOKS)
そっとその顔をのぞくと、なんとマイケル本人が衣装の上に合羽を着てモップでステージを拭いているではないか!
客席の観客は誰も気づいていない。そして甲高い小声で「OK!OK! We can open tonight show. No problem.」と言ってステージから降りていくのを見て胸がジーンとした。
開演時間から1時間17分遅れてショーがスタート。
マイケルはレインコートを着てステージの袖に上がる。
マイケルは、「ショーの間にスリップして踊れなかったら、お客さんに申し訳ない。もし途中で踊れなくなったら、13日にもう一度追加公演をやろう」と、通訳を通じて観客にそう伝えてからショーをはじめた。
楽屋裏で観ていた私は彼のその本物のプロ根性に、頭が下がった。
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>>【第3回】「マイケル・ジャクソンが驚いた日本人のマナー「どうして?」「すごい!」と感心しきり」は7月25日(土)に配信予定です
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