ということは、モチベーションということが頭の中に浮かぶシチュエーションとしては、プロセスに没頭もしておらず、危機感も抱いていない状況、いわゆる“弛緩した状態”にある時ということになります。
やる気の有無にかかわらず
やるべきことをやるだけ
ハイパフォーマー(編集部注/仕事で成果を出し続ける人)の人たちに聞いてみると、モチベーションというものにいかに興味がないのかがよくわかります。管理職に対するインタビューの中で、「やる気が出ない時、たとえばスランプに陥った時など、どうしますか?」と聞いてみます。
すると、ハイパフォーマーではない人たちの多くは、「待ってました」とばかりにその質問に対して熱弁を振るってくれます。やる気のスイッチの入れ方や気分転換法などを雄弁に語るのです。日頃からいろいろと対策を考えているようです。
『その悩み、ハイパフォーマーならこうするね』(相原孝夫、幻冬舎)
しかし、ハイパフォーマーの多くはまったく違う反応をします。一瞬きょとんとして、しばし考えて、言葉少なに応じます。予想していないことを聞かれた時の反応です。どのような返答をするかと言えば、「やる気はあったりなかったりすると思いますが、あまり考えていません」とか、「仕事なのでつらいことの方が当然多いですが、やる気のあるなしにかかわらず、やるべきことをやってます」など。
聞く側としては、肩透かしを食らうような返答となります。あからさまに、「いったい何を聞かれているのか?」というような表情をし、困惑する人もいます。要するに、やる気やモチベーションということを問題視していないばかりか、そもそも普段意識下にあることではないのでしょう。
また、より本質を突く回答としては以下のようなものがあります。「やる気を出してやろうという風に思っているわけではありませんが、仕事をしていく中で面白くなって没頭することは時々あります」と。モチベーションが先ではないのです。モチベーションはプロセスに宿っているということなのです。







